千葉旅行10 東国三社参り 鹿島神宮 参拝1/2
2011/9/19 日帰り 走行260k(ページ5/9 ) 前のページへ 2025/8更新
東国三社参りをしに次は香取神宮へ向かう
東国三社参りとは、茨城県の鹿島神宮(かしまじんぐう)、息栖神社(いきすじんじゃ)、千葉県の香取神宮(かとりじんぐう)の三社を巡拝することで、昔から「お伊勢参りのみそぎの三社参り」と呼ばれ、東国の人がお伊勢参りした後に参拝するほど篤く信仰されていた
それぞれの神社には、「出雲の出雲の国譲り」の神話に登場する神様が鎮座しており、古くから関東有数のパワースポットとして知られる
この三社を結ぶとほぼ二等辺三角形になるため、「謎のトライアングルゾーン」と呼ばれ、夢の実現や開運のパワーが得られるともいわれる
12:54 あらいやオートコーナーから20分程走り鹿島神宮第二駐車場に車を止める
第二駐車場の営業時間は9:00~16:00で土日祝日無料。(書いてないがたぶん平日も無料)祭日・イベント時は有料になる
鳥居前の第一駐車場は有料で一回300円なので鹿島神宮から少ししか離れていなのでこっちに止めた方が良さそうだ
12月31日 16:45〜1月8日 800円
1月9日〜31日 500円
2月1日〜 平日無料(土日祝日・繁忙期は有料の場合があり)2025/8
駐車場にはたぶん置き場所に困って置かれたかわいそうな石像たち
駐車場にアントラーズのサッカーボールの石像と碑。鹿島神宮の力を頂いたアントラーズの軌跡が刻まれている
参道を進むと鹿の親子の像があった。台風16号が近くに来ている為か雨が降りそうで風が結構強くなってきた
12:5 9第二駐車場から5分程歩き、二の鳥居跡に到着。残念な事に今年の3月11日に起きた東日本大震災により100tもあった大鳥居が倒壊してしまった
鳥居跡には榊が植えられていて、平成26年9月の「御船祭」までに大鳥居の復旧を目指しているそうだ。御船祭とは12年に1度行われ、鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神と香取神宮の御祭神である経津主大神(フツヌシノオオカミ)が水上で出会う鹿島神宮の祭典で、水上の御船祭としては日本最大の規模を誇る。一の鳥居は、北浦湖畔の大船津に立っている
鳥居は無くなってしまったが、鳥居から先は神域なので人の家にお邪魔する時と同じように、身だしなみを整え「お邪魔します」という様な気持ちを込めて鳥居の前で一度止まり一礼してから入る。参道中央は「正中」と言って神様が通る道と言われているので、中央を避けて端を進む
立派な造りの手水舎があり身を清める。まずは右手で柄杓を持ち、水を汲んで左手にかけ左手を清め、次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清める。再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぐ。口をすすぎ終えたら、もう一度水を左手に流し(少し残す)、最後に残った水で柄杓を立て、柄に水を流してから伏せて置く
手水舎奥には摂社・末社があり行ってみる
摂社とは神社の祭神と縁故の深い神社をお祀りした小規模の神社の事で摂社以外は末社と呼称する
中央には奈良の春日大社の御祭神で祝詞、出世の神の天児屋命(アメノコヤネノミコト)をお祀りする摂社坂戸社と、香取神宮御祭神の経津主大神(フツヌシイノオオカミ)をお祀りする摂社沼尾社の遥拝所。遥拝所(ようはい)とは遠く離れた所から神仏を拝む場所で坂戸神社と沼尾神社は鹿島神宮から少し離れた場所にある。東国三社参りと合せていくと良いらしいが、パワーが強い場所なので軽い気持ちでは行かないほうが良いそうだ
結婚、生命力、悪縁消除の神様の伊弉冉尊(イザナミノミコト)、事解之男尊(コトサカノオノミコト)、速玉之男尊(ハヤタマノオノミコト)の熊野三神をお祀りする末社熊野社
占いの神・神事の神様の太玉命(フトダマノミコト)をお祀りする末社祝詞社。タカオカミノカミ・クラオカミノカミをお祀りする末社津東西社
縁結びの神社で有名な氷川神社の主祭神でもある須佐之男命(スサノオノミコト)をお祀りする末社須賀社
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楼門は1634年に水戸藩主の徳川頼房公(水戸光圀の父)が奉納した。日本三大楼門の一つ(他は 阿蘇神社(熊本)、 筥崎八幡宮(福岡) 。)で国の重要文化財
近くの石灯篭は香取神宮みたいに神の使いの鹿が彫ってあった
鳥居や門は神域への入口なので一礼し進む。鳥居がたくさん続いている場合は最初の鳥居だけ一礼で良いそうだ
参道正面ではなく右に曲がった場所にある
鹿島神宮は、全国に約600社ある鹿島神社の総本社で、紀元前660年に神武天皇によって創建されたと伝えられる。主祭神は、「出雲の国譲り」の神話に出てくる日本建国・武道の神様である武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)で、勝負運向上や勝利祈願、縁結び、安産祈願にご利益があるとされています。特に武甕槌大神の存在が非常に強力であるため、勝負運・必勝祈願のご利益は相当なものとされる
安時代に「神宮」と呼ばれていたのは香取神宮・鹿島神宮・伊勢神宮の日本三大神宮のみ
国譲りの神話
天照大御神は、豊葦原中国が自分の孫である邇邇芸命が治めるべき国だと考え、複数の神を使者として派遣する。最初は天穂日命らが遣わされたが、大国主神に懐柔され、次に天稚彦が派遣されるが、彼もまた地上で長くとどまり、使命を果たせなかった
度重なる使者の失敗を受け、天照大御神は、強力な武神である建御雷神と、香取神宮の御祭神である経津主神を派遣する
彼らは出雲の稲佐の浜に降り立ち、剣を波間に突き立ててその切っ先にあぐらをかくという威圧的な態度で、大国主神に国を譲るかどうかを問う
大国主神は、自分の子の意見を尊重するとして、まず事代主神に意向を尋ねると、事代主神はすぐに国を譲ることに同意する。しかし、もう一人の子である建御名方神は納得せず、建御雷神に力比べを挑むが、建御雷神はその腕力を退け、建御名方神は信濃の諏訪湖まで追い詰められ、ついに服従を誓う
これを受けて、大国主神は国を天照大御神の孫に譲ることを承諾。その代償として、自身が隠棲するための壮大で立派な宮殿(後の出雲大社)を造営するよう求めた
こうして豊葦原中国は天津神の子孫に譲られ、邇邇芸命による「天孫降臨(てんそんこうりん)」へと続く
拝殿は1619年に徳川秀忠公により奉納された。国の重要文化財
拝殿に向かい参拝する
スピリチュアリストの江原啓之さんによると鹿島神宮の主祭神武甕槌大神は古事記の中では最強の神様で、敷地内は自然の森のパワーで溢れていて意を決した者が行くべき場所らしい
鹿島神宮は、レイラインの「始まりの地」とされている
レイラインとは、古代の人々が特定の意味を持って配置したとされる、直線上に並ぶ構造物や地形のこと。これらのライン上には、太陽の運行や特定の星の配置と関連付けられた聖地や建造物が多く見られる
鹿島神宮 - 皇居 - 富士山 - 剣山 - 阿蘇山 - 男女群島: 鹿島神宮の奥宮と富士山の最高地点を結ぶ線が、皇居、富士山、四国の剣山、九州の阿蘇山、そして男女群島へと続く
鹿島神宮 - 東京スカイツリー - 皇居 - 明治神宮 - 富士山 - 伊勢神宮 - 吉野山 - 剣山 - 高千穂: このレイラインは夏至の頃の日の出の方向と一致すると言われており、日本で最も長いレイラインの一つ
参拝の作法は参道と同じように中央は神様の通る道なので中央を避け、軽く一礼してからお賽銭を静かに入れ、鈴があれば鳴らし、腰から深く二礼(90度)し、胸の前で手を合せ(右手の方を少し下にずらし 少し手を膨らませ良い音を出す)二拍手し、神様への日頃の感謝をお祈りし、お願い事があればお祈りし、腰から深く一礼し、最後に軽く一礼する。二礼二拍手一礼の前後に軽く一礼するとより丁寧な参拝になる
お賽銭は誰でも投げられたら嫌な気分になるので手の平にのせて滑らす様にそっと入れる
二礼するのは神様に取り次いでくれる守護霊に対してと神様にする。二拍手は邪気を払ったり神様を呼ぶ為と言われる。誰でもいきなりお願いされたらビックリするので、お祈りする際は先に自分の住んでいる住所と名前をお伝えし、健康でいられる事や小さな事でも良い事があった事を神に感謝する。感謝の言葉をお祈りした後に、お願い事があればお祈りする。神様は自分の努力なしでは願いを聞いてくれなく、欲の強い願いも却下され、「これから願いがかなう様に精一杯努力しますからお力をお貸し下さい」と言う様な誓いを伝える。おみくじを引く場合はお祈りの時におみくじを引きますので私にお言葉を下さいとお伝えする
常日頃から神様に感謝し尊敬していれば神様の御加護を得られると言われ、神様を尊敬しなかったり、自分勝手に行動したり態度の悪い人は何度参拝しても神様の御加護は得られない。常日頃から思いやりを持ち何事でも感謝する事を心がければ、自然と謙虚な気持ちになり、人を恨んだり嫉妬したりする事が無くなり人にやさしくなれる。神様は鳥居からずっと参拝している姿を見ているそうで、正しい参拝作法を行っていれば神様に認められる一歩だ。とは言っても現実的には中々難しいので、心を改める為に近くの神社にでも定期的に参拝する習慣をつけると心がリセットされがんばれる気がする。自分を見つめ直す事が大事
樹齢1200年以上の御神木は社殿の後ろにある
ここからは石灯篭が急に古いものが並んでいた。境内約70haに繁茂する植物は1000種あり、特に南限、北限の植物が同生していて植物学上貴重な為、県の天然記念物に指定されている
巨木からのパワーを感じ歩いているだけで心が癒される
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13:30 さらに少し進むと奥宮
奥宮
奥宮は1605年に本殿として徳川家康により奉納された。当初は本殿として使われていたが1619年の造営の時に場所を移し奥宮となった。奥宮では主祭神の武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)の荒御魂をお祀りしている。荒御魂とは、神様は2つの側面を持っているとされていて、穏やかで優しく平和的な側面の和御魂(にぎみたま)と荒々しく激しい側面の荒御魂(あらみたま)があり、同じ神でも個性は全く違うので、鹿島神宮では別々にお祀りしていて、奥宮では荒魂をお祀りし、本殿では和魂をお祀りしている。国の重要文化財
奥宮からは左右に道がありまずは左に向かう。急な下り坂になっていて下っていく