東北旅行7 秋の宮温泉郷 新五郎湯 峠の駅・ラフォーレ栗駒
2008/7/19~21 2泊3日 走行1300km (ページ9/10 1~2一本松温泉 3乳頭温泉 4かたまえ山森林公園 5秋田ふるさと村 6大湯温泉 7秋乃宮博物館 8川原の湯っこ 9秋の宮温泉 10吹上地獄谷) 前のページへ
17:15 新五郎湯に到着する。 新五郎湯は開湯300年の秋の宮温泉郷の中でも、一番歴史のある宿で昔ながらの自炊もできる湯治の宿。駐車場は結構広かった。静かな小さい集落の中にあり湯治宿的で趣のある宿だ。
玄関を入りいきなり衝撃的な場面に遭遇した。受付にはちびっ子3人がパソコンをしていた。一瞬このちびっ子たちが受付担当だと勘違いしたが、冷静になりあたりを探索したら、インターホンがありボタンを押してみた。そうしたら宿の方が現れ、部屋まで案内してくれた。夕食は19:00との事だった。
新五郎湯は基本的に二人部屋の6畳間で、四人で宿泊すると間のふすまを取り外し4人部屋にしてくれるみたいだ。有料のテレビ(2時間100円)扇風機、ポット、お茶、コップ、物干しがあった。エアコンは無いので窓を開けたら涼しくなった。トイレ・洗面は共同。
物干し。
部屋は少し古い感じがしたが綺麗に掃除がされていて全く問題なかった。田舎に来たような感じで落ち着く。紙に名前と連絡先と職業を書いて提出するのだが、みんな見栄を張って書いていた。ガッチャはかっこよく芸人や航空整備士と書くと言っていた。
17:25 ジンケと二人で少し探索する事にした。洗面コーナー。
宿の厨房兼自炊コーナーがあり、ガスコンロやキッチンがあった。冷蔵庫もあったがいっぱい詰まっていて使えそうにない。氷を入れたくて宿の人に聞いてみたら、入るスペースがないから入っている氷を使っていいとの事だった。
本棚もあって漫画や週刊誌、パチンコ雑誌等暇つぶしに丁度いい。近くに商店があったのでみんなで買い物に行く事に。しかし部屋の鍵をしようとしたらなかった。周りの部屋もみてみると他のお客さんも扉を開けっ放しで過ごしていた。宿泊客は登山者や釣り人やご年配の湯治客でお金に困った様な悪い人は泊まりに来ない感じがした。地元では物騒で考えられず、みんな信頼し合う心に胸が打たれた。心配な人は鍵穴は付いているのでお願いすれば貸してくれそうだ。
17:35 すぐ近くにあった商店に寄ってみる。店には調味料や地元の野菜、お菓子、飲料水等、必要最低限の品が置いてあった。店のおばちゃんは「なんも珍しいのはないでしょ~」と言われ、みんな返す言葉がなく困った・・・。何か買わないとがんばろう!東北旅行にならないのでお菓子の懐かしくサクサクして美味しい「ハーベストセサミ」(160円)とぽたぽた焼き(210円)を買った。ビールも買おうとしたら、「ここは旅館やってるのでビールは高いからすぐ近くの酒屋さんで買った方が安いよ~」と採算ど返しの親切な忠告をしてくれ驚いた。店をでて裏に回ってみると確かに「太郎兵衛旅館」と書かれていた。売り上げを考えず自分の事より人様の事を気遣う人情にまた胸を打たれた。「どこに泊まるの?」と聞かれ「新五郎湯です」と答えると、「ここの方が1,000円安いよ~」と言っていた。外には池がありまたジンケとガッチャが手を叩いたら、テレビドラマの「華麗なる家族」のキムタクみたいに「ショウグン」達が見事に寄ってきた。
18:05 部屋に戻り少しまったりし夕食まで時間があるので温泉に入りに行く事に。風呂は内湯のみで小学校みたいな扉になっていて、男湯女湯同じ扉で真中で仕切られているらしく、同時には開けられない様だ。今日は満室だったのに誰も入っていなかった。とりあえづ撮影していたらハプニングが起こり、クラチョンが買ったばかりのデジカメを落としてしまい、壊してしまった様だ。でもお金を持っているクラチョンは「また買えば良いでしょ~」といつもの事ながらポジティブだ。偶然にもその時の衝撃的動画を撮っていた。
新五郎湯の湯船は10人位は入れそうな湯船で深さがかなりあり身長170位で座ると顎まで浸かり気持ちがいい。湯温は40℃位で熱すぎず気持ちが良い。
洗い場は二つありシャンプーは業務用なので気になる方は持参した方が良い。クラチョンはガッチャを見習って衝撃的写真を撮ってもらいたいらしく、溺れる演技をした。しかしまた手違いでクラチョンは自分が動画を撮っていると思い、一生懸命溺れたのに取れていなかったのでへこんでいた。
風呂から上がり新五郎湯の夕食まで各々読書したりゴロゴロして時間をつぶした。
19:00を過ぎても夕食のお呼びが掛からず、忙しい様だ。待っている間お菓子のぽたぽた焼きをたべた。
19:20頃 「遅くなってすいません」と、夕食の準備ができたとの事だったので食堂に向かった。食堂と言っても6畳位の部屋で個室になっていた。
「ご飯と味噌汁今持ってきます~」との事だった。おかずの品数は豊富で素朴な感じだが結構豪華だった。
ここの部屋にもテレビが付いていて、ここのは見放題だった。「ジャンクスポーツ」を見て面白かった。
メニューはイワナとニジマスの唐揚げ、ダイコン、シイタケ、ニンジン、インゲン、厚揚げの煮物、牛しぐれと芋煮、タマゴ、トマト、レタスのポテトサラダ、キュウリと鶏肉の酢の物、野菜の胡麻和え、ナス、漬物、じゅんさいの汁だった。豪華なメニューはないが普段食べられない地元の郷土料理で美味しかった。牛しぐれと芋煮は山形の有名な芋煮なのか、味付けは表面にされていて、初めての体験で美味しかった。煮物の味付けも良く美味しい。漬物は東北で流行っているからし漬でピリ辛で美味しい。ご飯もアキタコマチなのかとても美味しかった。
特に美味しかったのが丸ごと豪快に揚がったニジマスの唐揚げで、普段は炭火焼でしか食べた事はなかったが、から揚げになっていると全部食べられ、香ばしく美味しかった。炭火焼より美味しい。イワナは白身なので淡白な味で、ニジマスはシャケ科で身が赤っぽく旨みが強く美味しかった。いままで食べた川魚で一番美味しく感じた。から揚げにしてあるので丸ごと食べれるが、魚の頭が苦手なガッチャだったがみんなからのプレッシャーや、がんばろう!東北旅行と言う事もあって男らしく見事食べられた。頭には脳やいろんな器官があるので想像すると気持ち悪くて今まで食べられなかったのかもしれない。食べると香ばしくとても美味しい。
19:45 大女将さんらしきおばちゃんが現れ、郷土料理のタラの芽?とニンニク、とろろイモ、納豆を混ぜ合わせた珍味を出してくれた。ガッチャも「ん!うま~い!」と絶賛し初めての味でご飯によく合いダシが効いていて美味しかった。汁物には地元では食べれない様な珍しいじゅんさいの汁だった。じゅんさいの周りには透明のゼラチン質で覆われていて美容や健康に良いらしい。食べるとツルツルしていて食感が良く初めての体験で美味しかった。ご飯は一人茶碗2杯位でもられていた。小食な自分達には丁度いい量というか自分はお腹がパンパンになった。食べている間ちびっこが何度か廊下を走り回っていた。ガッチャがうっかりお茶の入った湯呑をこぼしてしまい、証拠隠滅に座布団で拭いていた。でも大人のガッチャは食後に大女将さんらしき人に正直に話したら一瞬女将さんの顔が凍りついたがすぐ穏やかになった。
今日も一日運転でお疲れのガッチャもお腹がパンパンになり寝てしまった。みんなお腹パンパンで酒を飲む事が出来ず、しばらくまったりする事に。ジンケのご好意でテレビに100円入れてくれて見る事が出来た。今流行りの芸人の髭男爵が「ルネッサ~ンス!」と良く出ていた。ジンケはテレビの声を聞きながら贅沢に読書をしていた。
21:00 お腹も少し落ち着いてきてお酒を飲む事に。ジンケが氷を取りに行き、スーパーで衝動買いしてしまた珍しい忍者のお菓子「ふわ丸」を食べ始める。創造通りの味だったらしく不評だった。
ボーナスのでたクラチョンの差し入れのエイヒレも食べた。玄関先には自動販売機がありビールが300円で、発泡酒が220円だった。
21:15 秋田の米焼酎の米蔵を白神山水で割って飲む。米蔵は岩手宮城内陸地震で被害があった栗駒神水を使って作られたそうだ。二つの神で白神山水と栗駒神水とすごいコラボで申し訳ない。しかし氷を入れるとカルキ臭が漂いうまい酒だけに微妙な味になってしまった。でもすっきりとした味わいで飲みやすく美味しかった。
23:10 寝ているガッチャを置いて3人で温泉に入りに向かう事に。テレビは有料なので着けっぱなしだともったいなかったが、参謀のジンケの策で、テレビの電源を切りコンセントを抜くと大丈夫らしい。クラチョンは少し湯船に浸かっていたと持ったら急に無言で外に出て行った。
23:45 部屋に戻ってみると、ご丁寧に電気が消されていた。部屋が真っ暗で電気のひもを探すのが大変だった。電気をつけてみると、クラチョンは扇風機の前でお休みしていた。起こしてみると、蒲団を押し入れから出して寝る準備を始めた。ガッチャも起きてきて取り合えづ蒲団を引いた。テレビは見事ジンケの策により復活した。
0:00 就寝する。
5:00 目が覚めトイレに向かった。ガッチャが昨日の夕食の時に、会社の寮が満室な為、急遽会社が借りたウィークリーマンションで心霊現象が多発しているらしく、ガッチャの後輩の20人中13人位が心霊体験しているらしい話を聞いた。話を聞いてみると一番怖かった話が、高層階の部屋の窓の外に立っていられるわけない場所に女の人が現れて手紙らしきものを落として消えて行ったらしい。それを拾おうと窓際に向かって見ると、その女の人が急に目の前に現れたらしい。現実の話らしく一人でトイレに行くのが怖かった。
トイレの流し方が変わっていて建築現場の仮設トイレの様にレバーを上げると「ジョバー」と小刻みに水が出る仕組みで汲み取り式の様だ。一番端には洋式トイレもあった。地元では中々体験できなく趣があっていい。
「チイチイ」の写真が飾られていた。
7:00 突然地響きのようなサイレンが鳴り出し起き温泉郷の時報の様だ。窓を開けると中庭になっていて花が植えられている様だ。朝食は8:00にしてもらったので時間がまだあるので温泉に向かった。ガッチャは5時頃起きて先に入っていたらしい。そういえばトイレに行った時にガッチャがいなかった。
7:30 誰も入っていなくまた貸切状態だった。源泉口にはコップが置いてあり飲めるのかもしれない。源泉の湯口には栓があり木札には「丁度いい湯加減になったら止めてください」との事だった。朝風呂は普段入れないので気持ちが良い。
誰かがお願いしたのか打たせ湯が作動していた。本当に騒音が凄かった。
8:00 ガッチャがお気に入りの幸運の赤いパンツに履きかえ、8:10朝食の準備ができたとの事で食堂に向かった。
ガッチャがお茶をいれてくれた。ご飯は真中に置かれていて各々茶碗につめた。新五郎湯の朝食は定番メニューで素朴な感じだが体に良さそうで美味しかった。
おかずはシャケ、温泉卵、切干大根、漬物、とろろいも、のり、大根とネギとなめこの味噌汁だった。良くダシが利いたとろろいもが美味しかった。ジンケはなめことネギと大根はそれぞれ主張する味なので一緒にしてはいけないとの事だった。食事中また大女将さんらしきおばちゃんが現れ、「みんな独身なの~綺麗な秋田美人見つけて帰って行ってね~」と言っていた。
9:10 各々まったりして優雅な時間を過ごし出発する事に。玄関先で料金を精算し挨拶して出発しようと思ったら「お客さ~ん。大事な物忘れてるよ~」と中居さんらしき人が、ガッチャの大事なお気に入りのキューピーちゃんのクッションを持ってきてくれた。自分の田舎の様に感じとても落ち着く所だったので、また戻ってくると錯覚し忘れてしまったのかもしれない。新五郎湯を出発前に部屋をチェックしてくれる心使いが嬉しい。次は美味しい稲庭うどんが食べられるらしい、峠の駅・ラフォーレ栗駒に向かった。
秋の宮温泉郷 新五郎湯 (閉館)
住所 秋田県湯沢市秋ノ宮湯ノ岱71 TEL 0183-56-2331 日帰り入浴(9:00~17:00 300円) 泉質 ナトリウム塩化物泉 駐車場あり 2021年1月末閉館
天気は曇りで涼しく気持ちが良かった。
9:30 峠の駅・ラフォーレ栗駒に到着。ここは宝寿温泉も両立していて6,450円で宿泊できる。日帰り入浴は380円と良心的。ここも宿泊候補だった。ここの稲庭うどんが美味しいらしい。中に入ると秋の宮温泉郷のホームページに載っていた宝寿温泉の女将さんがいた。車のナンバーを見たらしく声をかけられ(習志野からきたの~?昔私は京成大久○に住んでいたのよ~昔はニンジン畑しかなかったのよ~」と言っていた。
お目当てのお土産用の稲庭うどんは高級で、300g500円からだった。これを3つ買うと割引で1,300円になるとの事だったので購入。得したのか作戦なのかわからなかった。新五郎湯で食べた秋田産の珍しいじゅんさいが売っていたので購入。一つで210円らしく、5個以上買うと一つ180円になるらしくまた商売上手な様だ。
次は野湯のある吹上温泉に向かった。
峠の駅・ラフォーレ栗駒
住所 秋田県湯沢市秋ノ宮字畑45 TEL 0183-56-2733 営業時間 9:00~16:00 定休日 不定休 2022年更新