一人旅 伊豆旅行5 山中城跡1/4  二の丸 元西櫓

2022/7/11~13 2泊3日 走行500km (ページ2/27 1寒川神社 2~5山中城跡 6山正 沼津南店 7北条氏邸跡 8守山 展望台 9~10桂の泉 11蛭ヶ島公園 12~15修善寺温泉 16~18坂聖・玉樟園 19松原公園 20堂ヶ島のトンボロ 21~22堂ヶ島公園 23イカ丼 24はんばた市場 25黄金崎公園 26大瀬崎 27大瀬神社) 前のページへ


11:05 山中城跡駐車場に到着。山中城は箱根十城のひとつで1560年代に後北条氏が築城した。その後、豊臣秀吉と不仲となった北条氏政は秀吉の小田原攻めに備え、急遽堀や岱崎出丸等の整備、増築を行なった。しかし1590年増築が未完成のまま7万の豊臣軍の総攻撃を受け、北条軍は4千で防戦も圧倒的兵力の前にわずか半日で落城したと伝えられている。1934年に国の史跡として指定され、2006年に「日本百名城」にも選定された。


駐車場は無料で本丸側に10台程止められ、岱崎出丸側には大きな駐車場がある。


本丸側の駐車場。トイレあり。


平日でもたくさん車が止まっていた。


道路を挟んだ反対側に岱崎出丸への遊歩道と案内所・売店・トイレがある。


案内所・売店とトイレ。売店の営業時間は10:00~16:00(冬季は10:30~15:30)で定休日は月曜日(年末年始)で今日は月曜日で定休日。売店では山中城の障子堀に見立てた「障子堀ワッフル」が購入できる。


山中城の日本百名城スタンプは、案内所・売店の入口に設置されていて、休業日・営業時間外でもスタンプを押すことが出来る。山中城跡のパンフレットもあった。


本丸側の駐車場から遊歩道が続いている。右側は三の丸。


山中城跡案内図。山中城の所要時間は本丸側・岱崎出丸側すべてまわると2時間ほどかかる様だ。


三の丸堀。右側が三の丸。自然の谷を利用して畝(うね)を境に二重の堀になっていた。左は空堀で右側は箱井戸・田尻の池からの排水の水路になっていた。堀の長さは約180m・最大幅約30m・深さ約8mあった。


2019年10月の台風19号により堀の一部が崩れた様でビニールシートが掛けられていた。山中城は400年前の遺構がそのまま復元されていて、石を使わない土だけの山城は全国的にも非常に珍しいそうだ。



遊歩道は夏でも草が刈られ良く整備されている。虫はたくさん飛んでいる。


遊歩道右側に西の丸への分岐があったが、先に二の丸・本丸へ向かった。


11:16 西の丸への分岐にある田尻の池。馬の飲み水として利用されていたそうだ。初夏には蓮の花が綺麗に咲くそうだったが2019年10月の台風19号の影響で全滅してしまった様だ。池には鯉が泳いでいた。


田尻の池の隣にある箱井戸。兵士の飲料水として利用されていたそうだ。


田尻の池前に二の丸への分岐。


紫陽花が綺麗に咲いていた。


箱井戸を過ぎると登坂になり二の丸に続いている。


傾斜がきつくなってきた。右側が二の丸でここで攻撃されたらよりきつい。


山中城跡には色々な花が植えられている。


右側を見てみると最初の二の丸への分岐の道が見えた。こっちが正規の二の丸へのルートで今登ってきた道は箱井戸を通るルートなので防衛中の連絡通路だったのかも。


二の丸入口が見えてきた。


遠くに櫓台が見える。今年は猛暑で少し登っただけで汗だくになった。


後ろを振り返る。



二の丸。奥に本丸がある。二の丸は東西にのびる尾根を切って構築された曲輪で、尾根の頂部から南側に傾斜していて北側には堀があり、南側は傾斜となって箱井戸の谷に続いている。この斜面を削ったり盛土して二の丸が造られたが本丸が狭いのでその機能を分担していた。


二の丸の南側は平ではなく傾斜になっていている。曲輪は本来、平に造られるものなので珍しく、攻めてきた敵兵が驚いたり、なにか罠か仕掛けがあったのかもしれない。



二の丸にある櫓台。


登ってみる。


櫓台からの二の丸。傾斜が凄い。


二の丸への通路と二の丸虎口。通路は狭く四方から袋叩きでたいへんだ。


二の丸と元西櫓の架橋。元西櫓・西の丸へ行ける。



元西櫓。奥には西の丸がある。



二の丸への通路は土塁に囲まれ傾斜が凄い。こちのルートから登ってくれば良かった。


二の丸への通路からの二の丸虎口の景色。左は元西櫓・正面は櫓台・右は二の丸。


二の丸と元西櫓の間の堀には架橋がある。


二の丸と元西櫓の間の架橋。堀には橋脚台が堀残され四隅に橋脚を立てた柱穴が検出され、橋脚の幅は南北4.3m・東西1.7mで柱の直径は20~30cmあった。復元した橋は遺構を保護する為盛土され本来の位置より高く架けられている。


架橋からの景色。


元西櫓下に障子堀が見えた。



架橋を渡り左に曲がると行き止まり。紫陽花が綺麗に咲いていた。左側は二の丸虎口でここから攻めてきた敵兵を上から攻撃できる。


元西櫓。この曲輪は西ノ丸と二ノ丸の間に位置し、周囲を深い空堀で囲まれた640㎡の小曲輪。曲輪内は堀を掘った土を1m余りの厚さに盛土し平に整地されている。この盛土の下部にはロームブロックが積まれていたが、これは曲輪内に溜った雨水を排水したり、霜による地下水の上昇をおさえ、表面を常に乾いた状態に保ための施設と考えられる。しかも、ロームブロック層は溜池に向かって傾斜していて集水路ともなっている。


元西櫓から奥には西の丸が見えさらに奥に西櫓が見える。



11:31 西ノ丸の障子堀が見える。西ノ丸へは登りになるので先に本丸に向かった。

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